今回は評判のなろう小説『魔術師クノンは見えている』をレビューします。
小説家になろうで多くの作品を生み出している「南野海風」先生の作品で、読みやすい軽快な文章とギャグテイストかつ軸の通った素敵なストーリーが魅力。
アニメ化・書籍化必至な作品ですので、ぜひチェックしておいて下さい。
『魔術師クノンは見えている』とは
『魔術師クノンは見えている』とは、小説家になろうで2021年8月〜連載が開始されたなろう小説。転生物ではなく、純粋なファンタジー作品です。
呪いによって視覚を失って生まれた主人公クノンが、とある日に魔力に覚醒。魔法の訓練をしているときにふと言われた一言でとんでもないことを思いついて……という導入から始まるストーリー。
文章表現も綺麗かつ秀逸で、行間の取り方も良くて非常に読みやすい作品です。
『魔術師クノンは見えている』のレビュー・評価
「目が見えない主人公」ということで悲壮感漂う雰囲気かと思いきや、明るいギャグテイストの語り口が軽快で、まったく嫌味なくストーリーが進んでいきます。
序盤では「目的があれば勝手に人は努力できる(なけりゃできない)」という、当たり前ではあるものの、教育現場や仕事の現場では忘れ去られがちな大切なことを伝えてくれるメッセージ性を感じました。
目が見えないクノンが、魔法の家庭教師のとある一言から思いついた目標に向けて努力していくのですが、そのストーリーとクノンを取り巻く登場人物との関わりも微笑ましく、とても楽しく読める作品です。
また、読んでいて「アニメ化をしても映えるだろうな」と思えるほどに情景描写もしっかりしており、アニメ化・コミカライズ・書籍化必至のタイトルです。
転生ではなく、魔法が出てくる王道ファンタジーが好きな方は、ぜひチェックしておいて下さい。
『魔術師クノンは見えている』の作者、南野海風先生の他作品情報
本作品が気に入った方は、ぜひ作者である南野海風先生の他の作品も読んでみて下さい。
俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。
『俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。』は、2017年〜2020年の期間で小説家になろうで連載されていたファンタジー作品。コミカライズ&文庫化を果たした完結済のタイトルです。
タイトルからしてなかなかふざけた設定ですが、なろう小説の異世界テンプレ物とは一線を画したストーリーと読み味の良い軽快な文章でスラスラと最後まで読めてしまいます。
ファンタジー好きな方は、ぜひこちらもチェックしておいて下さい。コミックの作画も可愛くておすすめです。
小説家になろうで『俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。』を読む
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狂乱令嬢ニア・リストン
ものすごいタイトルですが、いわゆる異世界ファンタジー作品です。
一応転生物ではあるのですが、ファンタジー世界からファンタジー世界に転生するという、テンプレとは違った趣向が凝らされたストーリー。そして相変わらず読み味の良い文章も手助けしてくれて、ギャグありシリアスありで主人公がやりたい放題する様を一気に読み進めてしまいます。
ファンタジー好きはぜひこちらもチェックしておいて下さい。
蛮族の王子様 〜指先王子、女族長に婿入りする〜
今回ご紹介した『魔術師クノンは見えている』とは少し趣向の違った「異世界恋愛物」の作品です。
とはいえガッツリファンタジー世界ですので男女ともに楽しめるストーリーに仕上がっていて、なおかつさまざまなキャラの恋愛模様に萌えられる良作品です。恋愛物も好きな方は、こちらもぜひチェックしておいて下さい。
252話で完結済の作品です。
小説家になろうで『蛮族の王子様 〜指先王子、女族長に婿入りする〜』を読む
『魔術師クノンは見えている』は、書籍化必至の期待作!
『魔術師クノンは見えている』は作者の他の作品と同じくとても読み味がよく、よくあるテンプレ作品とは一線を画すストーリー展開が魅力の作品です。
書籍化、その後はきっとアニメ化もあるのでは?と思っていますので、ぜひ今からチェックしておいて下さいね。