当記事では、小説家になろう発の人気タイトル『無職転生 -異世界行ったら本気出す-』に登場する「魔眼」について解説していきます。
作中ではルーデウスも手にする「魔眼」ですが、これがそもそも何で、どんな種類があり、誰が持っていて、どんな能力があるのか。
それを徹底的にまとめました。なお原作最終話までとスピンオフ作品の情報も含めて網羅的に解説していますので、ネタバレも含まれます。ご注意ください。
※当記事の画像は、アニメ『無職転生』公式サイトから引用しています。
『無職転生』魔眼とは?
『無職転生』における「魔眼」とは、特殊な能力を持った眼のこと。生まれつき持っていることもあれば、場合により後天的に移植されて使えるようになることもあります。
魔眼を持つと、上手く魔力を制御できなければ常に能力が発動したままになるため、眼帯をつけて見えないようにするか、あるいは訓練してコントロールできるようになる必要があります。
作中で主人公の「ルーデウス・グレイラット」は最終的に両目ともに魔眼(予見眼と千里眼)を手にしましたが、類まれなる努力と魔力コントロールのうまさで制御しています。一方でルーデウスの友人である「クリス・グリモフ」も「識別眼」を手にしましたが、彼はルーデウスほどの制御ができなかったのか、普段は眼帯をつけて生活していました。
魔眼はどうやって手に入れる?
生まれつき持っている以外だと、基本的には「キシリカ・キシリスを手助け(主に食料を渡す)して、その対価に魔眼をお願いする」あるいは「キシリカ・キシリスの部下になる」というのが、『無職転生』の世界で魔眼を手に入れる手段になります。
※魔界大帝キシリカ・キシリスは、体内から魔眼を生み出し、移植することが可能です。
なおキシリカから移植される際は「目に指を突っ込まれる」という、読んでるだけで痛くなってくるような描写があり、実際にかなりの激痛を伴う模様です。ルーデウスは「脳髄にギンギンに痛みが走っている」と表現していました。
移植されてから上手くコントロールできるようになるまでも大変ですので、できれば余裕があるときに手に入れたいものです。
『無職転生』魔眼の種類
ここでは、作中で登場する魔眼の種類について解説していきます。
予見眼
予見眼は、未来が見えるようになる魔眼です。作中でルーデウスが手に入れた一つ目の魔眼で、キシリカ・キシリスから右目に移植されました。キシリカ的には「ピントを合わせるのは難しいがオススメ」とのこと。
なお「魔力を込めればこめるほど遠い未来が見える」という仕様になっており、ルーデウスが全魔力を込めれば数十年先まで見える可能性があるようですが、コントロールできなければ脳みそが焼き切れるほどの衝撃のある危険な魔眼の一つです。よってルーデウスも、数瞬先の未来を見て敵の動きを予測するような用途で使っていました。
ルーデウスはあまり近接戦闘能力が伸びませんでしたが、予見眼を上手く利用することで戦闘を有利に運べていましたので、戦闘においてかなり役に立つ魔眼と言えるでしょう。
千里眼
千里眼は、遠い場所が見えるようになる魔眼です。作中でルーデウスが二つ目に手に入れた魔眼で、ギースを探し出すためにキシリカから左目に移植してもらいました。
なお「純粋に遠くが見れるだけ」というシンプルな魔眼で、障害物があるとそこで見えなくなってしまいます。ピントを合わせるのは割と難しいようですが、ルーデウスはすぐに使いこなしていました。
なお千里眼の上位互換として「万里眼」が存在します。
万里眼
万里眼は、遠くにある探しものを見つけられる魔眼。千里眼の上位互換で、障害物などは関係なく遠くを見通せる性能を持っています。
作中ではキシリカ・キシリスしか持っておらず、また万全な状態ではないため人には与えられない、ある意味ではキシリカ・キシリス専用とも言えるような魔眼ですね。
ルーデウスたちはキシリカ・キシリスに頼んでゼニスやギースの居場所を探してもらうなど、有効活用していました。
識別眼
識別眼は、見たものの詳しい情報がわかるようになる「検索機能」のような魔眼。作中ではクリフがキシリカ・キシリスより移植された魔眼です。
なおその検索機能は「キシリカの知識」と紐づいているようで、キシリカの知らないものは「知らん」とでます。なお説明文はキシリカの口語で表示されます(「〜なのじゃ」と書いてあるようです)
これによってクリフは道具の詳細や病気の症状などが見えるようになり、終盤の「スペルド族の病気の解決」などにおいて大いに役立ちました。
魔力眼
魔力眼は、魔力が直接見えるようになる魔眼です。キシリカによると「1万人に1人くらいが持っている」ようで、無職転生の世界ではそこそこメジャーな魔眼の一つです。
メインキャラの中では、ルーデウスの剣の師匠である「ギレーヌ」が持っていて、戦闘で有効活用していました。
透視眼
透視眼は、その名の通り物体を透視できる魔眼です。生き物と、魔力の濃い部分は見えないようです。
キシリカには「好色なお主(ルーデウス)にはもってこい」と言われていましたが、「ああいうのは、脱がす過程や、脱いだ所を想像するのも楽しむものだ」と冷静に判断して選びませんでした。
吸魔眼
吸魔眼は、魔力を吸う魔眼です。自分の出した魔術も吸ってしまうということで、魔術師には災難な魔眼ですね。
例えば脳筋のエリスやジークハルトなどにはもってこいの魔眼のように思いましたが、魔力のコントロールが必要なので、なかなか誰にとっても使い勝手の悪い魔眼かもしれません。
空絶眼
空絶眼は、結界のようなものを展開できる魔眼です。死神ランドルフ・マリーアンが持っており、シーローン城でパックスを反乱軍から守る際に使っていました。
詳細な効果は作中で説明されませんでしたが、「外から入ってこれない結界のようなものを生み出す」という効果だと考えられる魔眼です。
魅了眼
魅了眼は、相手に恋情を植え付ける魔眼です。ただしその感情はずっと続くわけではなく、制御するか、眼帯などで眼を塞ぐと効果が切れます。
召喚魔術を使う魔術師「ガダルフ=ランジード」が持っていた魔眼です。
『無職転生』魔眼を持つ登場人物を紹介!
魔界大帝キシリカ・キシリス
無職転生の世界では、魔眼といえばキシリカ・キシリスです。体内に12の魔眼を持っており、例えば「万里眼」などは現代ではキシリカしか持っていないレアな魔眼ですね。
なお「気に入った相手に魔眼を授ける」という特性を持っており、ルーデウスやクリスも彼女から魔眼をもらいました。
彼女は初代魔神とキリシス・カリシスの間に生まれた娘で、現代では何か目的があるのかないのか、魔界をふらふらしています。ちなみに魔王バーディガーディとは許嫁の関係で、不死王アトーフェは苦手なようです。
ルーデウス・グレイラット
本作の主人公ルーデウス・グレイラットは、作中で「予知眼」と「千里眼」を手に入れます。
「予知眼」は主に戦闘で。「千里眼」は人探しに役立ちました。なお腹をすかせたキシリカに食事を奢ったことで気に入られて魔眼を得ています。
クリフ・グリモル
ルーデウスの友人であるクリフ・グリモルは、作中で「識別眼」を手に入れます。
手に入れてしばらくは、誰かに手を引かれなければ歩けないほど魔力のコントロールに苦しみました。最終的には基本的に眼帯をするスタイルに落ち着き、魔道具の製作や神官としての活動に役立てています。
ギレーヌ・デドルディア
剣王ギレーヌは、魔力眼を持っています。生まれつきのはずですが、上手くコントロールしきれないのか、基本的には常に眼帯をしています。剣士なのに常に片目なのはすごいですね。
魔力を直接見れるということから、視界が奪われたときなどに有効利用していました。
『無職転生』魔眼まとめ
無職転生の魔眼は、魔力のコントロールさえできればかなり便利な代物です。
欲しいときは、お腹をすかせたキシリカ・キシリスを見つけて食事を奢ればOKですね。
困ったときは魔界に行って、キシリカを探しましょう。