当記事では大人気のなろう小説『無職転生 – 異世界行ったら本気出す -』の登場人物「ノルン」について徹底的に解説します。
ノルンは物語の中で重要な役割を果たすわけではありませんが、「才能がない中でも頑張ることの大切さ」「家族との関わり」などを説いてくれる、ある意味では重要なキャラクターだと考えています。
そんなノルンの生い立ちや性格、結婚相手、また家族間の関係性についてまとめました。
なお原作最終話までとスピンオフ作品の情報も含めて網羅的に解説していますので、ネタバレも多く含まれます。ご注意ください。
※当記事の画像は、アニメ『無職転生』公式サイトから引用しています。
『無職転生』ノルンとは?
『無職転生』の「ノルン・グレイラット」は甲龍歴413年生まれ。「パウロ・グレイラット」と「ゼニス・グレイラット」の娘で、「ルーデウス・グレイラット」の6つ下の妹にあたる人物です。
純粋な人族で、ルーデウスの周りにいる人物の中ではもっとも「普通」な女の子です。武術も魔術も学業も、決してできないわけではないものの、普通の域を出ないような人物。
同時期に生まれた異母姉妹のアイシャが、なんでもそつなくこなす優秀な人物だったことから、次第にアイシャに対して劣等感を抱くようになります。
また幼い頃に転移事件に巻き込まれ、物心ついたときには父のパウロと二人きりだったことから、とにかくパウロが大好きな「お父さん子」として育ちました。
無職転生の世界では「普通」ではありますが、「才能がない中でも頑張る大切さ」を説いてくれるキャラクターです。
ノルンのかわいさは、学校でファンクラブが設立されるほど
そんなノルンの健気に頑張る姿が「かわいい」と男どもの胸を打ち、甲龍歴425年にはラノア魔法大学にノルンの公認ファンクラブが設立されていました。
ノルンの才能は普通ではありましたが、その顔や性格、姿はとてもかわいかったのです。
そのファンクラブの初代会長は、ルーデウスです。しかしノルンと水浴びをしている姿がファンクラブ会員に目撃され、三日も経たずに会長の座を追われました。
基本的には「かわいいノルンを遠巻きに愛でる」というのがファンクラブの規約であり、その厳しく定められた鉄の掟により、いつしかファンクラブ会員の幹部は「規律を守る礼儀正しい者」として認められるようになりました。卒業後、彼らは騎士団や魔術ギルドなどから重宝されたそうです。
ノルンの結婚相手はルイジェルト
ノルンは、最終的にスペルド族のルイジェルトと結婚します。その馴れ初めや経緯をまとめました。
旅をする中でルイジェルトを慕い、再会時に恋へ発展
ノルンとルイジェルトの初めての出会いは、パウロの元からルーデウスの元へと旅をするときです。
護衛としてルイジェルトとギレーヌがつき、一緒に旅をする中で、ノルンはしだいにルイジェルトを慕うようになりました。ただしこの時点では幼かったものですから、この感情が恋だなんて気づいていません。
ノルンはラノア魔法大学に在籍しているときから、ルーデウスに協力して「スペルド族の名誉を回復するための小説」を執筆するなど、陰ながらルイジェルトへ恩返しをしています。またルーデウスの作ったルイジェルト人形を、宝物のようにも扱っていました。
そんな折、ビヘイリル王国の一件でルイジェルトと再会したときに、あらためて「恋だ」と気づいたようです。甘酸っぱいですね。
結婚の話が上がったきっかけは、オルステッドから
魔法大学を卒業してからは魔術ギルド職員として働くようになったノルンですが、ルイジェルトのことが好きだとは思いつつも、叶わぬ恋だと結論づけて過ごしていました。学生時代もファンクラブまであったのに(あったからこそ?)、浮いた話は一つもなかったようです。
そんな気持ちを知ってか知らずか、オルステッドがルーデウスに対して「ノルン・グレイラットを結婚させよう」と言い出します。要するに「ノルンが将来産む子供に、オルステッドが過去のループでとても世話になったから、ぜひ誕生させてやりたい」ということなのですが、その相手がルイジェルトだというのです。
それを聞いたルーデウスが「ノルンの気持ちが大切だ」ということで、ノルンに縁談の話を持っていくと、ノルンが食い気味に賛成します。
ルーデウスはこの時までノルンの気持ちになんて全く気づいていなかったのですが、実はルイジェルトのことが好きだったと知り、ルイジェルトとの縁談を進めることになります。
ノルンとルイジェルトの結婚後は、無事に子供も生まれる
ルーデウスがルイジェルトの元へ「ノルンとの結婚話」を持っていくと、実はルイジェルトもノルンが気になっていたことがわかり、とんとん拍子に話が進みます。
ビヘイリル王国の件でノルンと再開したときに、ルイジェルトの方も大人になったノルンを見て「ノルンめっちゃかわいい」となっていたようです。
※なおルイジェルトは元奥さんと死別しているのですが、その奥さんとノルンの雰囲気が少し似ているそうです。
そんなこんなで、ノルンとルイジェルトの結婚は、実に幸せな雰囲気で滞りなく進みました。
その後、無事に子宝に恵まれ「ルイシェリア・スペルディア」が誕生。オルステッドもその名前を聞いて、満点の笑み(極悪顔)を浮かべたそうです。
別の世界線でも、ルイジェルトと結婚する運命だった
なおオルステッドが過去にループしてきた世界線では、ルーデウスもいなければ転移事件も起きないので、ノルンは全く別の人生を歩んでいました。
具体的には「歌って踊れる吟遊詩人のような冒険家」になっていたそうなのですが、その冒険の途中でルイジェルトに助けられて恋に落ち、結婚していたようです。
どんな世界線で出会う運命だった二人、なんだか素敵ですね。
ノルンは家族と仲直りできる?アイシャやルーデウスとの関係性を解説
幼少期から、ノルンはなかなか周りの家族と馴染めませんでした。
フィットア領転移事件後、合流した妹のアイシャはことあるごとに自分と比べてきて、その優秀さを見て劣等感を抱くようになります。また幼少期に再開したルーデウスに対しても、父パウロと喧嘩するところを目撃することで敵対心を抱くようになってしまいました。
なお転移事件後に一時期はゼニスの母である祖母クレア・ラトレイアの元に身を寄せますが、その厳しい教育方針からクレアのことも苦手です。
そんな「家族の中にはパウロしか味方がいない」ような状況で育ったノルンですが……。成長するにつれて、しだいに家族とも理解し合えるようになり、最終的には家族全員と仲直りできます。その経緯をまとめました。
ラノア魔法大学時代に、ノルンとルーデウスは仲直り
「大好きなお父さんであるパウロのことを殴った」ということでルーデウスのことが大嫌いだったノルンですが、ラノア魔法大学時代に仲直りします。
パウロの元からルーデウスの家へと送られ、学校に通うことになったノルンですが、アイシャやルーデウスと一緒に暮らすのが嫌だということで魔法大学の寮で一人暮らしを始めます。
そんな魔法大学の中でもルーデウスの名前は轟いており、ことあるごとに兄であるルーデウスと比べられ、どうすれば良いかわからず寮の部屋に引きこもるようになってしまいます。
そんな中「ノルンが引きこもりになってしまった」という状況を聞いて学校に乗り込んだルーデウスと対面したとき、ルーデウスは自分の味方なんだと理解でき、最終的に和解。
以降はルーデウスを良き兄、あるいは良き父の代わりとして認め、慕うようになります。
ルイジェルトとの結婚前に、ノルンはアイシャとも仲直り
アイシャの方からなにかと突っかかってくることもあり、アイシャとノルンは社会人になったあともあまり仲が良いとはいえない関係性が続いていました。しかしルイジェルトとの結婚前夜、アイシャがノルンの部屋を訪ねて結婚を祝福し、そこで初めて「アイシャの考えていたこと」を理解して和解します。
アイシャは優秀である弊害なのか「幸せ」とか「恋愛」という感情がよくわからなかったようなのです。また、なんでも理屈づけて考えてしまうがあまり、常にノルンとの関係性を「勝ちか負けか」で考えていました。
そんなアイシャですが、ルイジェルトと結婚することになって「幸せだ」と言い切るノルンに対して「初めてノルン姉に負けた」と言います。
そんな結婚前夜、夜通しノルンとアイシャはくだらない愚痴でおしゃべりをして、自然と仲直りすることになりました。
なお翌日の結婚式では、家族がみんなノルンに声をかける中、アイシャだけは声をかける描写がありませんでした。ここでは言葉を交わす必要もなく理解し合えている「姉妹の姿」が描かれているように感じます。
ルイジェルトとの結婚後に、祖母のクレアとも仲直り
ルイジェルトと結婚して子供が産まれた後、ルーデウスの発案で、家族全員で祖母クレアの元へ訪れることがあります。
幼少期に受けた印象からクレアに苦手意識を持っていたノルンは、クレアの家に滞在している間も極力クレアと顔を合わせようとしなかったのですが……。
クレアの家を出立する日、「あなたはスペルディア家の妻となり、母となったのです。そのことを自覚し、夫と家のために尽くしなさい」と、クレアから声をかけられます。
魔族排斥派であり、あれだけ厳しかった祖母から、魔族であるルイジェルトとの結婚を認める言葉をかけられました。
交わした言葉はあまり多くはありませんでしたが、最後は確かにクレアとのわだかまりも解け、本当の意味ですべての家族と仲直りできたのです。
ノルンの経歴まとめ
ノルンは生い立ちこそ山あり谷ありですが、ごく普通のキャラクターです。
才能あふれる家族の中で、平凡だとわかりつつも頑張って、生徒会長になったり、魔術ギルド職員として働くようになったりと、精一杯自分の人生を歩んだ人物ですね。
ノルンファンはぜひ何度も『無職転生』を読み返して、ノルンの生き様を応援していきましょう。
※当記事の参考文献
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やばすぎますね。
なお上記の方法がもっとも安く買える計算(だと思う)のですが、クーポンは「1会計あたり最大5,000円まで割引」なので、割引額自体はすこし捨てることになります。
「割引額」を最大限に使いたい場合は、5冊ではなく6冊ずつまとめるなど工夫してもいいかもしれません。
いずれにしてもeBookJapanのクーポンはあり得ないくらいお得ですので、ぜひチェックしておいてください。