今回は「オンライン小説ってなに？」と解説したうえで、さまざまな作者が書いた作品を無料で読めるおすすめのオンライン小説サイトをご紹介します。
あわせてアニメ化までしている、各サイトで投稿されていた人気作品もピックアップ。お気に入りの作品を見つけていって下さいね。
なろう小説アプリの「NALOG」は、便利な機能が多くてとてもおすすめな「なろう小説リーダー」です。ダウンロードしたり、メモしたり、読書記録をしたり、詳細検索やランキングで小説を探したりできます。
Android版、iOS版どちらもあって無料で使えますので、ぜひ試してみてください。
なんで小説が無料で読めるの？オンライン小説とは。
オンライン小説とは、プロ・アマ問わず投稿できる小説投稿サイトにて公開されている小説作品を指します。その他個人サイトで公開されているもの等もありますが、私たち読み手としては投稿サイトが便利です。
オンライン小説（オンラインしょうせつ）とは、インターネットやパソコン通信にて公開されている小説のこと。2016年時点で、オンライン小説の書籍化は、ビジネスの上では日本の小説市場の中核になっている。
基本的に「無料」で読めるものばかりで、中には書籍化・コミカライズ・アニメ化とメディアミックス展開を果たしている作品も。
無料で読めて、一生読み物に困らない「オンライン小説」について詳しく解説します。
無料で読めるオンライン小説の歴史は？
日本初のオンラインの連載小説と言われる作品は、神奈川県の小田原マイコンクラブが運営した草の根BBS「マイコンセンター」に連載された原田えりかの『シシャノミルユメ』と言われる。草の根BBSや大手の商用パソコン通信サービスでは小説用のコーナーが設けられることが多く、アマチュア作家や作家志望者の活躍の場となった。
上記は1980年代のこと。もはやはるか昔のことですが、ここからオンライン小説の歴史は始まっています。
人気が爆発したのは、やはり今でも人気のオンライン小説投稿サイト「小説家になろう」や「E★エブリスタ」が出てきてから。
小説家になろうは2004年に個人サイトとして立ち上げられ、2010年に法人化。E★エブリスタは2010年に作られており、この頃から徐々に人気が高まってきました。
ペンギン屋オンライン小説は、なんで無料で読めるの？
オンライン小説がなぜ無料なのかといえば「作者がタダでも読んで欲しいと思って書いているから」というのが根本的な理由。もともと趣味として書き始める人がほとんどで、書くことが好きなクリエイターが集まっています。
その分、もちろんクオリティも千差万別。
「これが無料！？」と思えるような高クオリティの作品もあれば、タダでも読む気がしないような小説まで。自分のお気に入りの作家や作品を探すのも一つの楽しみですね。
オンライン小説が無料で読める！おすすめサイト5選
それでは、オンライン小説が無料で読めるおすすめサイトを5つだけ厳選してご紹介します。
それぞれ人気ジャンルやシステムに特色があって、読者も作者もうまく住み分けしている印象。
少なくとも以下の5サイトをチェックしておけば、毎日の読み物には絶対に困りません。読んでみたい人もこれから小説を投稿してみたい人も、完全に無料です。
いくつか実際に使って試してみて下さいね。
小説家になろう
日本最大級のウェブ小説投稿サイトといえば、やはり「小説家になろう」です。個人運営のサイトから始まり2010年に法人化した、ウェブ小説投稿サイトの先駆けのような存在。
ウェブ小説や作家を「なろう小説」や「なろう作家」と呼ぶことがあるほど、もはやウェブ小説の代名詞になっています。
数々の書籍化・コミカライズ・アニメ化作品を輩出している、とにかく真っ先にチェックしておくべきサイトですね。
一応、投稿サイトが「小説家になろう」、小説公開サイトが「小説を読もう」と分かれていますが、基本的に「小説家になろう」の名称で統一して呼ばれます。
オールジャンルですが、基本的にはファンタジーが人気ですね。
カクヨム
カクヨムはカドカワが運営しているウェブ小説投稿サイト。その特性上、カドカワが出版している作品なら二次創作作品の投稿がOKだったりと「小説家になろう」とはまた少し毛色の違うサイト。
小説家になろうと同時に作品を投稿している方も多いメディアです。ここの特色が、読まれた数に応じて作者に広告収入が入ること。
読むことがそのまま応援になるので、作者のモチベーションアップにもつながる嬉しいシステムですね。
ここもオールジャンルで「小説家になろう」と読者層も作者層もほぼ被っている雰囲気です。
アルファポリス
アルファポリスは元々出版社として運営していて、2014年から小説投稿サイトとして機能しているメディア。
そのほかのサイトと違い、書籍化された作品は公開が禁止されて無料で読める部分は3話程度のダイジェストになるのが特徴。このシステム、当然といえば当然ですが、読者からはあまり喜ばれていません。
しかし「投稿インセンティブ」として読まれたページ数などに応じて作者にロイヤリティが入るほか、一定の条件を満たせば作者から「出版申請」を行えるという珍しいサイト。応援すればするほど作者が夢に近づけるという良い環境でもあります。
人気のファンタジーも勿論ありますが、日常系の小説など「なろう系」とは少し毛色の違う作品も多く読めます。
E★エブリスタ
E★エブリスタは2010年から運営している老舗のウェブ小説投稿サイト。小説以外にコミックも投稿できることや、作者間の交流が活発であることが特徴です。
なろうやカクヨム等のサイトとはジャンルの分布が大きく違い、異世界ファンタジーなどよりも恋愛や現代小説のような作品も人気。住み分けができているイメージです。
端的に言えば、女性に人気の作品が多いかもしれません。
好みによって使い分けたいですね。
ノベルアッププラス
ノベルアッププラスは、読者にも作者にも嬉しいシステムが多いと評判の小説投稿サイト。
読者サイドとしては、読めば読むほどレベルアップする楽しいシステムが組み込まれていたり、おもしろい作品があれば「スタンプ」で感想を送れたりと参加・応援しやすいのが嬉しいポイント。投げ銭システムもあって応援できます。
作家側も、その読者の参加しやすさが故にモチベーションを維持しやすい環境で執筆できると評判ですので、今後伸びてきそうな雰囲気。
事実2019年7月にできたばかりにも関わらず、かなりの人気で大手投稿サイトを追い上げてきています。今後注目のサイト、今からチェックしておきましょう。
オンライン小説から書籍化・アニメ化されたおすすめ作品5選
次に、実際に書籍化やアニメ化を果たしたオンライン小説が原作の作品をご紹介します。
アニメ化する作品となれば、もはや間違いなくおもしろいものばかり。
ぜひチェックしてみて下さいね。
Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活
略して「リゼロ」小説家になろうから書籍化・コミカライズ・アニメ化・OVA化を果たしている大人気作。まだまだ完結していないので、これからの動向も期待です。
主人公のスバルの性格が受け付けない……という感想もよく目にしますが、それでも絶大な人気を誇る作品。異世界転移だけど主人公は別に強く無くて……と、一見物語を盛り上げるのが難しそうな設定ですが、綿密に組まれた設定やストーリー展開に多くのファンが病みつきに。
小説家になろうで全編無料で読めるのも嬉しいですね。未読の方は、ぜひチェックしてみて下さい。
▼リゼロのアニメを無料で見る方法は下記の記事をチェック！
転生したらスライムだった件
略して「転スラ」こちらもリゼロ同様に小説家になろう発の作品です。書籍・コミカライズ・アニメと絶好調。
「異世界転生・主人公最強・国造り」と人気の出る要素を詰め込んだ作品ですが、その人気の源は出てくるキャラクターがみんな魅力的なこと。
おなじく全編無料で読めますので、チェック推奨です。
▼転スラのアニメを無料で見る方法は下記の記事をチェック！
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
アルファポリス発のアニメ化作品。書籍もコミックも非常に評価が高く、いわゆるファンタジーの「異世界物」に飽きた方にもきっと楽しめるストーリーです。
アルファポリスということで原作は無料で読めませんが、コミカライズも順調に進んでいる作品。ぜひチェックしてみて下さい。
慎重勇者 ～この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる～
カクヨムで連載されていた『この勇者が俺ＴＵＥＥＥくせに慎重すぎる』のアニメ化作品。ジャンルはいわゆる「ファンタジー」なのですが、コンセプトが秀逸。
最強なのにめちゃくちゃ慎重な勇者が、スライム一匹倒すにもこれでもかと警戒しながら進んで行く……という、RPG好きなら絶対に気に入る作品です。
カクヨムで無料で読めますので、アニメも原作も楽しんでみて下さい。
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
E★エブリスタ発のアニメ化作品。「ライトミステリー」と呼ばれるジャンルです。
骨に執着する主人公のお嬢様と、それに振り回される高校生の男の子。その二人が骨にまつわるミステリーを解決していくというストーリー。残念系の主人公が、読み味を軽くしてくれている秀作です。
異世界物やファンタジーがあまり好みでない方は、このようなE★エブリスタの作品から入ってみて下さい。
E★エブリスタでは書籍化された作品の一部が無料で公開されています。まずはチェックしてみて下さいね。
オンライン小説は無料で読めて最高。どんどん使っていこう
趣味で気軽に投稿し始められて、読者は無料でその作品を読める。
まさにwin-winのシステムで、もはや「全人類が読んでいいのにな」と思えるオンライン小説。しかし一般的にはそれほど知名度は高くなく、まだまだ発展途上。
そんなオンライン小説、ぜひ楽しんでみて下さいね。
