今回はなんと!「アルファポリス」や「小説家になろう」でいくつもの作品を連載し、書籍化、コミカライズが止まらない人気ラノベ作家である「アルト(@Riyo_Haruka)」さんからお話を伺いました。
「ネット小説を書籍化するって、そもそもどうやってるの……?」と、気になるところを聞いてきましたよ。
「実はあまり周りにも作家だと公言していない」という謎多き作家さんということもあり、こちらも純粋に照れ屋ということもあり、今回は文章を介してのインタビューに。
さすがはプロ作家、質問に答えていただく際の異様な筆の早さを目の当たりにして驚いています。
2020年11月時点、すでに7冊の出版を果たしているアルトさんの考える「ウェブ小説を書籍化するコツ」や「作品へのこだわり」は如何に?
作家を目指すあなたも、アルトさんファンも必見です!
- 話し手・アルトさん/ラノベ作家(@Riyo_Haruka)
- 聞き手・ペンギン屋/当サイトの管理人(@osusume_narou)
ネット小説を書籍化するには?作家アルトさんから学ぶデビューの秘訣
Webでは主にアルファポリスや小説家になろうで活動してるアルトと申します!著書はコミカライズを合わせて現時点で7冊。まだまだ精進して参ります!笑
「アイコンはフリー素材でよろしく!」とのオーダーを受けました。やはり謎多き作家のアルトさん。今回はネット小説を書き始めてデビューした背景や、そのコツ、作品への想いなどをお伺いしていきます。
ネット小説を書籍化するメリットって?
専門の編集さんと一緒にお仕事をさせていただくにあたって、校正だとか目から鱗な場面が沢山ありました。
「書籍化の経験を積んだ事でゲームのシナリオのお仕事をいただく機会に恵まれた」といったお話も聞くので、いろんな意味で「経験」を詰めることが大きなメリットかなと!
変わったことといえば、書いてないとムズムズする時間が増えたくらいですね。あとは、ある程度の文字数で章を区切るような書き方を意識するようになりました。
「章を区切るような書き方」になったのは、どういう理由ですか?
ネット小説を書籍化することになれば「プロ作家」として仕事をすることになり、様々な経験を積めることが一番のメリット。やはり趣味と商業の境目を超えることで得られる「経験」は大きいようです。
ネット小説の書籍化って、そもそもどうすればいいの?
アルトさんの作品が初めて書籍化した作品とか、きっかけを教えて下さい。
ネット小説投稿サイト「アルファポリス」では、ある一定の基準を満たせば自ら申請できるシステムがあります。アルトさんも最初はそれを利用されたとのこと。
アルファポリスでは「Webコンテンツ」の24hポイントが1500pt以上であり、かつ「出版申請」されたコンテンツに関して、書籍出版化の検討を行います。是非、挑戦してみてください。
書籍化が決まったときは、やっぱり嬉しかったですか?
とはいえ申請してもあくまで「検討」してもらえるだけですよね。やっぱり出版社のお眼鏡にかなわないと書籍化には至らないと思いますが、もともと商業化を目指して書かれていたんですか?
ネット小説の投稿サイトによる違いはある?
投稿サイト自体はそれほどこだわって使い分けているわけではありませんが……「書籍化のされやすさ」は違ってくると思いますよ。
アルファポリスさんだと「出版申請」システムで自分から書籍化を打診できると教えてもらいましたが、その他のサイトだとどうなんでしょう?
当然ではありますが、大手の投稿サイトの方が書籍化には繋がりやすいのではないでしょうか?たとえば「小説家になろう」だと、やはり出版社の方の目に止まりやすいように感じます。
投稿サイトごとに書籍化への難易度や道のりは変わります。
基本的に作者から「書籍化したい!」と打診するシステムがあるのはアルファポリスのみで、他は出版社からの連絡を待つしかありません。
また、例えば「小説家になろう」や「カクヨム」では出版社から作者へ直接連絡することは禁止されており、かならず運営を通してメールで連絡が来ます。もし出版に関わる事で直接連絡がきたら「アヤシイ…」と思ってください。
妙な詐欺にひっかからないよう覚えておきましょう。
書籍化されるネット小説の共通点とかコツって?
これから書籍化を目指す人はどんなふうに書いていくと良さそうでしょう?
文章や設定にオリジナリティがある作品はやっぱり読み手としても楽しいのですが、そこも大事ですか?
あれはやっぱり、こだわってる部分ですか?
書籍化を目指すには「トレンド」と「オリジナリティ」が大事!流行っているジャンルをどういう切り口で料理するか、そこに作家の実力が問われますね。
せっかくなので、アルトさんに「ネット小説」についていろいろ聞いてみた
アルトさんも執筆の舞台に「Web」を選ばれていますが、ネット小説の魅力ってなんでしょう?
書き手からすれば、これ以上ない発表の場であるとは思いますね。
アルトさんの好きな作家は、ゲーム畑の方
正田崇先生からも影響を受けていると思います。
やっぱりゲームがお好きなんですか?このまえアルトさん自身も「フリゲ作ってみたい」ってツイートされてましたけど……
お二方とも、バトルシーンや登場人物同士の掛け合いが本当に凄くて!私がバトルものしか書こうとしない理由は間違いなく影響を受けたからでしょうね…笑
日本語をそのまま英語に変えてルビを振る、のではなく、ルビにもかなり拘りが見えると言いますか。
文の書き方、癖のある登場人物の数々、特に拘りのあるバトルシーン。もうあれは一度ハマると抜け出せませんね…笑
お二人の話になると止まらないアルトさん。ご自身の作品への影響やこだわり、尊敬する作家お二人への愛が伝わってきました。
アルトさんの作品のセリフ回しが好きな方は、尊敬するシナリオライターのお二人も要チェックですね!
アルトさん自身の作品の中で、お気に入りのタイトルを聞いてみた
いちばんお気に入りの作品はなんでしょう?
「過去に引きずられながらも生きる主人公」って題材がお気に入りポイントです。
▼書籍はコチラ▼
▼コミックはコチラ▼
アルファポリスの連載ページでも、最初の3エピソードは無料で読めます。ぜひチェックしてみて下さいね。
ネット小説の書籍化を目指すにはオリジナリティが大事!
今回はアルトさんから、ネット小説を書籍化するためのコツや体験談をお伺いしました。
ポイントは以下の通り。
- 連載する媒体えらびも大切。アルトさんのように、自ら申請できるサイトを選ぶのも良い
- はじめから書籍化を目指すなら、トレンドを把握するのは大切
- オリジナリティがないとダメ。ただ真似するのではなく、自分なりの作品へのこだわりをもとう
現役ラノベ作家からの生の声。大変貴重なお話を伺えました!
アルトさんのプロフィールや作品は下記のページでもまとめていますので、ぜひチェックしてみて下さいね。